コーポラティブハウス、コレクティブハウスとか、ゲストハウスなど、いろんな暮らし方に注目が集まってきていて、自分も引越を考える上でこういった住まい方を候補にしていることもあり、「賃貸住宅新時代 〜「新しい暮らしのカタチ」を考える〜」というトークイベントを拝聴してきました。
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面白かった部分をメモ。
生活が便利になるとコミュニティは省かれる
- なぜコミュニティがなくなる?
- 例えば、食事は個々人がそれぞれ都合の良い時間にとれるようになった
- 今は顔を合わせる必要がなくなり、たまり場の必然性がなくなった
- なぜ緑豊かな環境がなくなったのか?
- 例えば、沖縄のとある地方では暴風から木造住居を守るために風よけの木々が家々の間にあった。これが夏は日差し除けにもなり暑さも凌げた
- 今はコンクリートマンションができて風なんてびくともせず、効率的に住居を建てられるようになった
- 便利になるとコミュニティは省かれる
コミュニティ設計
- コミュニケーションが目的で集まるスペースを用意するのではない
- まずは、あくまで自己生活の拡張として、個々人が必要だから使用する場所を作る
- 個人個人が自分の空間としてコモンスペースを使用できる
- 自分の部屋よりも便利なものが公の空間にあること
- そこには一定数の人間が顔を合わせる場所となる
- コミュニケーションが生まれる
- そのコミュニティ自体に価値が生まれる(コミュニティ・ベネフィット)
- これがコミュニティ・アイデンティティを創発させる
- 但し、公と私の間にプライバシーのグラデーションは用意する
東京R不動産の場合
- 運営者の主観で掲載する物件を決めている
- 同じような物件を好きになる、ある程度同じ価値観を持った人間が集まる
- 自然発生的にコミュニティが生まれる
- ただ、別にそのコミュニティが目的なのではない
- 自分が気に入る住まいに住むこと
- 逆にノリが合わない人間を吸収はしない
ひつじ不動産の場合
- ゲストハウスは完全に売り手市場
- 20代社会人女性が多い
- 1人暮らしは淋しい、「ただいま」を言う相手がいない、暗い部屋に帰るのが悲しい
- 防犯上の理由もある
- 平均滞在日数でゲストハウス提供事業者の善し悪しがわかる
東京R不動産はあくまで住みたい物件とそれを求めている人をマッチングし続けた結果として、コミュニティが生まれている、とのに対し、ゲストハウスはまずコミュニティに属したい、つながりたい、というのが多いのかな、という感想。
チームネットが現在進めている「西国分寺プロジェクト」は駅徒歩1分という立地にありながら、住人共有のコモンスペースとしてテラスやランドリーがあり、かなりいい感じになってます。
西国分寺プロジェクト
住みたいけど、これはさすがに遠いよなぁ。