ビジネスや経済について本を読むたびに、そもそも基礎的な知識が足りないと感じることが多かったので、下記エントリなどで紹介されていたマンキュー経済学の教科書を読みました。
- 『マンキュー経済学』読了、教科書と現実のギャップ - Tetsuro Muranaga’s View
- TABLOG:マイケル・ジョーダンは自分の庭の芝刈りをすべきだろうか?@マンキュー経済学 - livedoor Blog(ブログ)
- 作者: N.グレゴリーマンキュー,N.Gregory Mankiw,足立英之,小川英治,石川城太,地主敏樹
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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- 作者: N.グレゴリーマンキュー,N.Gregory Mankiw,足立英之,小川英治,中馬宏之,石川城太,地主敏樹
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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読みはじめて4章ぐらい進んだところで、「なにこれ超面白い!」状態になったので、初めから1章ずつノートを取りながら読むことに。理解が及ばない点をネットや他の本で調べたり、自分で書いたらわかるんじゃね、と図解してみたり、副読本としてクルーグマンなど別の教科書に手を伸ばしてみたり、といろいろ寄り道してしまったため、結局3ヶ月ぐらいかかっての読了となりました。が、それだけ時間をかけて読むに値する本だったと思います。
どちらの教科書でも冒頭4章までは共通の内容になっています。ここでマンキューによる「経済学の十大原理」と経済学の基本的なアプローチ、比較優位の原則、需要と供給など基本的な内容を身につけて、続くさまざまな理論を学んでいくという流れ。どの章にも、この章で学ぶことを事例を交えて紹介する導入部と箇条書きの要約があり、読み進めるモチベーションと理解の助けになりました。
本書で定義される「経済学の十大原理」は下記のとおり。
- 人々はどのように意思決定するか
- (1)人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している
- (2)あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
- (3)合理的な人々は限界的な部分で考える
- (4)人々はさまざまなインセンティブ(誘因)に反応する
- 人々はどのように影響しあうか
- (5)交易(取引)はすべての人々をより豊かにする
- (6)通常、市場は経済活動を組織する良策である
- (7)政府は市場のもたらす成果を改善できることもある
- 経済は全体としてどのように動いているか
まともに経済学を学んだことがない僕が最初にこれだけを見たときは、なんというか、ずいぶん個別具体的過ぎないすか?という感じがして全くピンとこなかったのですが、読み進めていくうちにすべてのトピックが上記の原理につながっていくというダイナミズムを味わうことができ、「なるほど」「すげー」と独り言を連発。最後まで楽しく読むことができました。
初級者向けの教科書なので「もっと詳しくはこちら」という参考文献も多数紹介されています。ここで紹介されているものも含めて、今年は月1ぐらいのペースでいわゆる「定番」「古典」とされている本や教科書を、時間をかけてゆっくり読み込んでいくことを継続したいな、と考えています (と言いつつもう四半期を終えてしまいましたが...) 。